アロガント級の戯言。

思ったことを書くだけ。

Q. 公式が自滅したコンテンツは?【今日の戯言 20220314】

 これは『東大王』じゃないですかね。

日曜時代から見ている人間として思うわけですが、最初は『知力の壁』として、東大生の知識量やクイ研由来の問題予想能力すげ~~~っていう番組だった気がします。

それだったところ(伊沢・水上・鶴崎の初期メンバー)の改編で鈴木光さんが入ってから、「東大王」というひとたちを箱で推させるような演出が目立ち始めてきたと思います。10連勝の卒業旅行回は尊かった...というのは置いておき、伊沢くんが卒業後は多様な個性を持つ候補生...ジャスコ林や紀野ちゃんなどの加入により、箱推しの様相が強まっていったと思うんですね。

ジャスコ林の「ジャスコ」「ジスタージン」、鈴木光さんの「デーブ・スペクター」「井上公造」の珍回答も飛び出し、番組側もそれを擦る姿勢になったり、鈴木さんの苦手分野であるお絵かきクイズを導入するなどなど、『知力の壁』にも存在する人間らしさやお茶目な一面を押し出して番組の名物・アイコン・キャラクタに昇華させ「東大王」の単推しという概念も生んだと思う。もちろん、決めるところはちゃんと早押しを決めて答えるあたりとのギャップもあり。

そしてこの両名が卒業し、『東大王を白紙に戻す宣言』。インターネットのみの配信で行われた東大王候補生と「プロジェクト東大王」生徒の早押しでは2-7という成績で候補生が劣敗したらしい。伊沢くんが自身の QuizKnock チャンネルで語った内容によると、確かに良い気はしなかったらしいが、仕事として引き受けていたとのこと。このあたりの線引きはプロ意識をお持ちだと思う。しかし QuizKnock ではまた、『花王』という企画で5-5-0で圧倒的敗北を喫したこうちゃんに伊沢くんが『スコアは水物だけど、誤答の内容がよくなかった』という言葉を投げかけるシーンがある。paravi のコンテンツを見るつもりもナシにこんなことを書くのも良くないとは思うが、候補生の回答や誤答の内容は本当に良くなかったのだろうか。ここに、単推しのメンバーは地上波に映らず推せなくなり、箱を推したくても急造のよくわからない者ばかりで推せなくなる事態に陥った。単推しの風潮は水上・鶴崎ジャスコ林・鈴木光のメンバーだった頃から番組が打ち出してきただけに、あの2週間でそれを全て無かったことにしてしまった。

『東大王』、自分もプロジェクト員が合流するまでは必ず見ていた。その後は2時間や3時間スペシャルを中心に視聴し、それはメンバーがフルに参戦することから各々の実力を知れる機会でもあったわけだが、「プロジェクト東大王」から上がってきた人間の「誤答の内容」は酷いものが散見される回が多い。芸能人チームに負ける回も多くなり、なんのための「プロジェクト東大王」なんだと言わざるを得ない状態。加えて芸能人側も「最強の芸能人チームを作りたい」として導入されたランク制もリセット。出場回数だけの藤本がAランクだったりと実力が伴わない部分もあるが(もちろん早押しで城の名前を答えた回があったのは覚えている)、一体この番組が何をしたいのか最早わからない。

箱で推させようにも箱の中身が闇鍋

単推しだったひとは推しが出てこない番組となり

芸能人側の扱いもよくわからず

砂川・紀野・ジャスコ林という、最後に実力で競って正規メンバーの座を争った3人が全員いなくなったとき、この番組はどうなるのだろうか。

日曜時代の視聴者の生き残りとして、砂川・紀野両名の卒業は必ず見届けたい。