アロガント級の戯言。

思ったことを書くだけ。

今日の戯言Ⅱ 20220314

 10年以上 RTA をやってきたひとに聞きたいのですがね、今現在焦土と化した RTA 動画界隈を見てどう思われるのでしょうかと。

私の立場はここに↓

 

早さじゃなくて面白いほうが見られるって、原義からズレてない?先達の早さとその功績なんかどうでもよくて、とにかく面白けりゃいい・目を惹けりゃいいになっている。

 

 多くの人はそれで納得しているの?

なんか注目されたからっていろいろイベントが企画されたりしていますけど、元々のそれに対してどう考えてるかはハッキリしてもらっていると、その企画の価値や本当に目指しているものが何か、の指針になるのではないですかね。

自分は界隈の極北であることはわかっているので、今流行りのスタイルを苛烈に批判しているがために嫌われているんでしょうけど。何かひとつでも極めて初めて、自分がどういう姿勢で RTA に向き合ってきたのか、どういう RTA が好きなのかがわかるかもしれないと思いますよ。

私は別にサクラ大戦に後続が現れなくたって全く構わない。元々1人で始めたものだし、今年の7月7日を超えれば正真正銘、10年間、旧メインシリーズの走者が現れなかったことになる。私は同じ土俵に立ってほしいと願っているのではなくて、私の研究成果...もちろん「早く」クリアするその様を楽しんでもらえたらいいと思ってやってきただけだから。

やってみたいならアドバイスするし話も聞くし、シリーズの RTA 話を聞きたいのならそれに応えられるだけのことはやってきたし。

そういうのが、”本物”なんじゃないの?

Q. 公式が自滅したコンテンツは?【今日の戯言 20220314】

 これは『東大王』じゃないですかね。

日曜時代から見ている人間として思うわけですが、最初は『知力の壁』として、東大生の知識量やクイ研由来の問題予想能力すげ~~~っていう番組だった気がします。

それだったところ(伊沢・水上・鶴崎の初期メンバー)の改編で鈴木光さんが入ってから、「東大王」というひとたちを箱で推させるような演出が目立ち始めてきたと思います。10連勝の卒業旅行回は尊かった...というのは置いておき、伊沢くんが卒業後は多様な個性を持つ候補生...ジャスコ林や紀野ちゃんなどの加入により、箱推しの様相が強まっていったと思うんですね。

ジャスコ林の「ジャスコ」「ジスタージン」、鈴木光さんの「デーブ・スペクター」「井上公造」の珍回答も飛び出し、番組側もそれを擦る姿勢になったり、鈴木さんの苦手分野であるお絵かきクイズを導入するなどなど、『知力の壁』にも存在する人間らしさやお茶目な一面を押し出して番組の名物・アイコン・キャラクタに昇華させ「東大王」の単推しという概念も生んだと思う。もちろん、決めるところはちゃんと早押しを決めて答えるあたりとのギャップもあり。

そしてこの両名が卒業し、『東大王を白紙に戻す宣言』。インターネットのみの配信で行われた東大王候補生と「プロジェクト東大王」生徒の早押しでは2-7という成績で候補生が劣敗したらしい。伊沢くんが自身の QuizKnock チャンネルで語った内容によると、確かに良い気はしなかったらしいが、仕事として引き受けていたとのこと。このあたりの線引きはプロ意識をお持ちだと思う。しかし QuizKnock ではまた、『花王』という企画で5-5-0で圧倒的敗北を喫したこうちゃんに伊沢くんが『スコアは水物だけど、誤答の内容がよくなかった』という言葉を投げかけるシーンがある。paravi のコンテンツを見るつもりもナシにこんなことを書くのも良くないとは思うが、候補生の回答や誤答の内容は本当に良くなかったのだろうか。ここに、単推しのメンバーは地上波に映らず推せなくなり、箱を推したくても急造のよくわからない者ばかりで推せなくなる事態に陥った。単推しの風潮は水上・鶴崎ジャスコ林・鈴木光のメンバーだった頃から番組が打ち出してきただけに、あの2週間でそれを全て無かったことにしてしまった。

『東大王』、自分もプロジェクト員が合流するまでは必ず見ていた。その後は2時間や3時間スペシャルを中心に視聴し、それはメンバーがフルに参戦することから各々の実力を知れる機会でもあったわけだが、「プロジェクト東大王」から上がってきた人間の「誤答の内容」は酷いものが散見される回が多い。芸能人チームに負ける回も多くなり、なんのための「プロジェクト東大王」なんだと言わざるを得ない状態。加えて芸能人側も「最強の芸能人チームを作りたい」として導入されたランク制もリセット。出場回数だけの藤本がAランクだったりと実力が伴わない部分もあるが(もちろん早押しで城の名前を答えた回があったのは覚えている)、一体この番組が何をしたいのか最早わからない。

箱で推させようにも箱の中身が闇鍋

単推しだったひとは推しが出てこない番組となり

芸能人側の扱いもよくわからず

砂川・紀野・ジャスコ林という、最後に実力で競って正規メンバーの座を争った3人が全員いなくなったとき、この番組はどうなるのだろうか。

日曜時代の視聴者の生き残りとして、砂川・紀野両名の卒業は必ず見届けたい。

RTAプレイヤーとして「結果」を出した。『サクラ大戦RTAの終幕』

 近年、RTA in Japan が大きく取り上げられ、「ゲームを早くクリアする遊び方」の「存在」が広く知られるところになった。当該のイベントで記憶に新しいであろう、『リングフィットアドベンチャー』の実況にプロのアナウンサーを呼び、本物のプロ実況シリーズに仕上げてきたことには素直に感嘆させられた。また、自身も見に行った現地観覧のあった会には、会場に取り付けたミラーボールを使った演出を取り入れた作品もあった。

 ストリーミング配信にて、上記のように視聴者を楽しませようと様々な仕込みを用意し、RTA をエンタメ的に仕上げるのは定番の流れになってきた。それは動画の方でもそうで、画一的なテンプレートに乗ったものが溢れてはいるものの、編集によって RTA を面白く見せようとする動きは既知のものとなっている。

 その内容に大きく好き嫌いはあるが、界隈の流れが「こう」なってしまったのならもう止めることは出来ない。「タイマーをつければ RTA になる」という参入のしやすさ・考えを否定するわけではないが、エンタメの下に早さを求めるのではなく、あくまで第一はスピードであってほしい。というのが私見だ。

 だから今ここに、10年の RTA 配信の中で最も力を注いできた『サクラ大戦』シリーズを中心に、自身がやれることをやったということ。RTA プレイヤーとしてはコントローラーを手放すことを書き記す。

  • ○序章:なぜ速さが第一と言い続ける?
  • ○一章:敗れ去った世界記録争い
  • ○二章:「RTA売名祭り!」と既プレイヤーの反応
  • ○三章:だから僕は1日に2周した ~『サクラ大戦RTA』の特徴~
  • ○四章:研究の終わり
  • ○終章:世の移り変わり、時代の孤児
続きを読む