アロガント級の戯言。

思ったことを書くだけ。

『RTAで金が動かない』時代は終わっている 今日の戯言20220315

 昨日、RTA で食っていくことを将来の目的とする方のツイートが、一応 RTA プレイヤーもフォローしている私のタイムラインも駆け巡った。それに対し某メディアが反応を示し記事として、ニュースとして発信を行った。

 これに関しては誰も悪いというわけではなく。

 去年の今頃ストレスをマックスにしていた某 RTA 系 YouTuber を先頭で率いていた立場としては、『RTA でお金を貰えること』に対して何の抵抗もないし、なんならサクラ大戦で言うなら貰ってもおかしくないレベルの技術革新や攻略方法の提示などを行ってきたのではと思っていて。しかし、この YouTube のメンツを集めるまでには苦労があった。断った方々を全くもって悪く言うわけではなく、そういう考えなんだなと分別をつけられるので良いが、お断りの理由としては『RTA でお金を動かしたくない』というものもあった。

 ただ、最早『RTA でお金が動かない時代』というのは終わっている。

Twitch のサブスクや YouTube のスパチャでしょ?ではなく、こういったゲームメディアの記事になっている時点で、という意味だ。ゲームメディアでの執筆経験があるのもあって言わせてもらうが、冒頭の『RTA で食べていく』を目指す記事しかり、RTA in Japan の注目ゲームの特集記事しかり、記事の執筆者には原稿料が入る仕組みになっている。自分が書いていたのはこの手のものではなかったので、より PV を稼げる RTA 系記事の相場はわからないが、一記事に対しまあまあなディナーを食べられるくらいの額は原稿料として支払われる。

 つまり、界隈の外で金が動くようになってしまっている。

名の知れた走者であったり、RTA in Japan に実際に出て走った走者の方に対しては、そのゲームや人物にスポットを当てた記事が書かれ、そうしてお金が動いている可能性が高い。

だから、既にこの界隈は「お金の動き」とは切り離せないものとなってしまっているのではと、考えられるのではないでしょうか。これは、当初 YouTube チームを断った方への当てつけでも、今回の宣言をした方への悪口でも、はたまたそれを掲載したメディアへの批判でもない。事実として、もうそういう時代になってしまったということは受け止めなければならないのではないのだろうか。

私も、下らないテンプレートに溢れた RTA 界隈から離れたくて、10年続けてきた「ガチ」の RTA プレイヤーとしての活動を終えました。自分が居たくない場所だと思ったら離れるのが吉でしょうし、もう RTA はマネタイズの一部...悪く言えばゲームメディアの「ネタ」として扱われてしまっているわけです。下らないテンプレートによる RTAミーム汚染が止められなかったように、メディアを止めることは不可能でしょう。

 

 誰が悪いとも言えない。時代がそうさせたとしか言いようがない。

ウケそうな動画作って終わり~という考えならそれもいいでしょう。そのチャートに至るまでの調査や実際の走りのレポートを徹底したい、庭に近い考えの方もいいと思います。大事なのは、それぞれが確固たる意志を持って、次の時代へこのコンテンツを繋いでいくことだと思います。

この、下らないテンプレートによって焦土と化した RTA 界隈の次を、ね。